先に決めること:その本を「聴く」に置き換えたいか

聴き放題は、目で読む時間を耳で聴く時間に置き換えるものです。紙の本を安く読む手段ではありません。次のような本は、入っても紙や電子で買い続けることになります。

  • 線を引いたり、付箋を貼ったりしながら読みたい
  • 図や表を見ながら読む(問題集、図解の多い本、レシピなど)
  • 手元に置いて何度も読み返したい

反対に、小説やエッセイ、ビジネス書のように、文章を頭から順に追う本は聴くに置き換えやすい種類です。「紙で読むのが好き」という人は、ここで止めて、今のままでかまいません。

1. 次に読みたい本が対象か

聴けるのは、聴き放題の対象の作品だけです。オーディオブックは15,000点以上ありますが[1]、そのうち聴き放題の対象が何点かは公式ページに書かれていません。点数ではなく、自分の読みたい本があるかで見ます。

対象の探し方は、会員でなくてもできます[2]。

  1. アプリ右上の虫眼鏡のアイコンをタップ
  2. ジャンルを選び、左上の「絞り込み」で「聴き放題作品のみ」にチェックを入れて「検索する」
  3. Webで探すときは、作品の詳細ページに「聴き放題で聴く」が出ているものが対象

「ポイントでおトクに買う」「定価で購入する」が出ているものは、別に料金がかかる購入です[2]。

目安として、この3か月で読みたい本を5冊書き出し、対象が何冊あるか数えます。0〜1冊なら、入っても聴くものを探すところから始まります。

2. 耳が空いている時間が週に何時間あるか

通勤、家事、散歩、運動のように、目と手はふさがっていても耳は空いている時間を、1週間分足してみます。再生速度は0.5〜4倍で変えられ、ダウンロードしておけば電波のない所でも聴けます[1]。

気をつけたいのは、その時間に今なにを聴いているかです。音楽やラジオを聴いているなら、そこが本に置き換わるだけです。「今は何も聴いていない時間」がほとんど無いなら、聴く量は思ったほど増えません。

3. 置き換える本代が月額を超えるか

料金は、月額プランが1,330円、年割プランが一括9,990円(月あたり833円)です[1]。比べる相手は今の本代全部ではなく、聴くに置き換える本の分だけです。

例として、1冊1,500円の本を月に2冊買っている人で考えます(1,500円は計算のための例です)。

  • 2冊とも対象で、聴くに置き換えられる:本代3,000円が1,330円になり、月1,670円の差
  • 1冊は紙で読みたい:置き換わるのは1,500円分。差は月170円
  • 対象の本がない、または2冊とも紙で読みたい:本代は変わらず、1,330円が上乗せ

分かれ目は「置き換える冊数×1冊の値段」が1,330円を超えるかどうかです。超えない月が多いなら、聴き放題に入らず、聴きたい本だけ買うほうが出費は小さくなります。

年割は月額で12か月払うより5,970円少なくなりますが[1]、1年分を先に払います。Webで登録した場合、途中で解約すると、残りの期間があっても聴けなくなります[4]。年割を選ぶなら、月額で数か月続いてからが無理のない順番です。

4. 無料体験は、始める前に解約の場所を確かめる

初めて聴き放題に登録する人には14日間の無料体験があり、期間中に解約すれば料金はかかりません。終わると自動で有料に切り替わります[1]。

解約の場所は、登録した方法で違います[3]。

  1. Webで登録した:アカウントページの「聴き放題」から解約。解約の操作をした時点で、体験の日数が残っていても聴けなくなります[4]
  2. iPhoneのアプリで登録した:iPhoneの「設定」→ 自分の名前 →「サブスクリプション」から解約
  3. Androidのアプリで登録した:Playストアの「定期購入」から解約

アプリを消しても解約にはなりません[3]。iPhoneやAndroidで登録した場合、解約しても終了日までは「解約待ち」で、アプリ上は「購読解除申し込み中」と出ます[5]。聴き放題とは別にお金を払って買った作品は、解約した後も聴けます[3]。

Webで登録した人は、解約した時点で聴けなくなるので、解約の操作は体験の最終日の前日に、聴いている本の区切りまで聴いてからにします。体験の終わりぎりぎりに操作すると、間に合わずに有料へ切り替わることがあるためで、その分の1日は使わずに終えることになります。登録した日に、最終日の前日をカレンダーに入れておきます。

聴くのはスマホのアプリか、パソコンのブラウザです。支払いはクレジットカードか、携帯料金と一緒に払うキャリア決済です[1]。キャリア決済で登録したときは、カード明細ではなく携帯料金の明細に請求が出ます。

体験の14日で見るのは2つです。1で書き出した本が実際に聴けたか、2の時間に毎日聴けたか。どちらかが続かなければ、紙で読む今のままで困ることはありません。