1. 受ける日を先に決める

講座を探す前に、受ける日を決めます。試験によって、受けられる日の決まり方が違います。

  • 日商簿記3級:ネット試験は、会場の空きがあれば日を選んで受けられます[1]。
  • FP3級:テストセンターで受けるCBT方式で、こちらも日を選んで予約します[2]。
  • 宅建:試験は年1回、10月です。2026年度は10月18日に終わっていて、次は2027年度の試験です[3]。

日を先に決めるのは、講座に受講期限があるからです。たとえば簿記3級の講座は、スタディングが2027年3月31日まで[4]、フォーサイトが2027年2月の統一試験の前日まで[5]です。2027年の春より後に受けるつもりで今申し込むと、勉強の途中で期限が切れます。

「いつか取りたい」のままなら、申し込みはまだ先で大丈夫です。受ける月が決まってから、その月に間に合う講座を選びます。

2. 毎週の時間を数える

次に、カレンダーを開いて、1週間に勉強へ回せる時間を数えます。平日の夜に30分、休日に2時間、のように具体的に書き出します。

講座にしても、勉強する時間は減りません。講座が想定している期間を見ると、目安が分かります。ユーキャンの簿記3級講座は標準3か月[6]、宅建の講座は標準6か月です[7]。受ける日までの週の数と、毎週の時間を掛けて、その期間に見合うかを見ます。

取れない週が多いなら、お金を払う前に、時間を作るほうが先です。教材が届いても開けない週が続くと、講座の代金はそのまま残ります。

3. 前に独学で続いたことがあるか

最後に、自分の経験で分けます。資格は違っても、独学で試験まで進めたことがあるかは参考になります。

前の経験 考え方
試験まで続けられた 講座はなくていい。テキストと受験料で足ります
今回が初めて まず独学で2週間進めてみる。止まったら講座を考える
途中で止まった 講座を考えていい。順番と期限が決まっているのが助けになることがある

講座で変わるのは、何をどの順番でやるかが決まっていること、質問や添削を頼める相手がいることです。どこで止まったかを思い出して、それが講座で補えるものかを考えます。

「分からないところで止まった」なら、質問の扱いを講座ごとに見比べます。同じ通信講座でも、決まり方はかなり違います。

  • フォーサイトの宅建デジタルプラン:無料の質問が10回[9]
  • ユーキャンの簿記3級講座:質問は1日3問まで、添削は4回[6]
  • スタディングの簿記3級講座:質問は別売のチケットで、1枚1,100円[4]

「時間が取れなくて止まった」なら、講座にしても同じことが起きやすいので、前の章に戻って時間を先に作ります。

講座は合格や収入を約束しない

講座の料金は、教材と、質問・添削などの手助けの代金です。合格できるか、資格で収入が変わるかは、講座を選んでも決まりません。

4. お金は受験料込みの総額で比べる

独学の総額は「テキスト代+受験料」、講座の総額は「講座代+受験料」です。受験料は、簿記3級のネット試験が3,300円に事務手数料550円[1]、FP3級は日本FP協会の学科と実技で8,000円(事務手数料は別)[2]、宅建が8,200円です[3]。

宅建で、テキスト代を3,000円とした例です。

  1. 独学:3,000円+8,200円=11,200円
  2. スタディング(ミニマム):14,960円+8,200円=23,160円[8]
  3. フォーサイト(デジタルプラン):19,800円+8,200円=28,000円[9]
  4. ユーキャン:64,000円+8,200円=72,200円[7]

講座にすると、独学より11,960〜61,000円多くかかります。この差と、前の章で決めた「独学で止まりそうか」を比べて決めます。

分割払いは、月々の金額だけを見ないようにします。ユーキャンの宅建講座は4,980円×13回で、総計64,740円です。一括払いより740円多くなります[7]。月4,980円はサブスクの月額とは違い、13回払い終えるまで続きます。「月々○円から」とだけ書かれた講座は、申し込む前に総額を確かめます。

教材の形も見ておきます。デジタルだけのプランには冊子のテキストが付きません[9]。スタディングの宅建講座では、冊子テキストを後から別売9,900円で買えます[8]。紙で勉強したい人は、その分を足してから比べます。

FP3級は、実技試験が日本FP協会ときんざいで分かれています。フォーサイトのFP講座は日本FP協会の実技に対応した講座で、きんざいの実技には対応していません[10]。どちらで受けるかを決めてから、講座がその試験に合っているかを確かめます。